活動内容

情報化社会が進み、あらゆる情報をより容易に得やすくなってきているものの、社会の中で弱い立場に置かれた人々の「声」が社会に伝わる機会は、未だ限られています。アイキャンは、1994 年より、国や地域を超えて相互理解を促進する様々な活動を行っています。

1.学校やイベントでの講演会の実施

教育機関をはじめとする、様々な機関と連携をして、授業やイベントなどで国際協力に関わる講演会を行っています。主にアイキャンの事業地での活動を例にあげながら、世界の現状に目を向けるだけでなく、その先にある「自分たちのできること」は何か、を考えるきっかけづくりを目指しています。

2.事務所訪問受け入れ

貧困問題やフェアトレード活動、難民支援などに関心をお持ちの高校生や大学生を対象に、部活動やゼミなど数名でのご訪問の受け入れも実施しています。※人員状況によって全てをお受けできない場合がございます。

3.TULAY PROJECT(トゥライプロジェクト)

TULAY PROJECT(トゥライプロジェクト:地球の懸け橋プロジェクト)は、交流を通して、日本とフィリピンの子どもたちの国際理解を促進することを目的に2008年より実施しています。「TULAY」はフィリピンの言葉で「橋」を意味します。異なる国や文化、生活環境で育つ子どもたちが、同じテーマで活動を行い、世界や他者に思いを馳せ、それぞれの考えや想いを知り、互いを思いやる心を育むことで、持続的な共生社会を実現していくことを目指しています。

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TULAY PROJECT 2022

これまで、絵手紙交流やオンラインによる交流など、様々な形で日本とフィリピンの子どもたちの交流活動を行ってきましたが、今年度は、「世界子どもの日」をテーマとしたポスター交流を、日本の高校生と、フィリピンの児童養護施設「子どもの家」で暮らす子どもたちが行います。

近年、各地で紛争が起き、テロが頻発するなど、世界情勢は緊迫した日々が続いています。今世界で起きていることは、 日本で生まれ育った若者にも、決して遠い話とは言えません。毎年11月20日は、「世界子どもの日」です。この日は、すべての子どもが生まれながらに持っている権利を再認識する日です。その日に向けて、子どもたち自身が、自分たちの持つ権利について知り、学び、声を上げていくことが大切です。

日本とフィリピン、違う国や環境で育っていても、同じかけがえのない子どもたち。そんな子どもたち同士が、相互理解を通して、すべての子どもが未来に向かって自らの持つ可能性を伸ばせる社会へ向けて、考え、行動を起こせるよう、このポスター交流により、子どもの権利が守られる平和な社会を皆で作っていこう、という意識を醸成することを目指しています。

2022年度のトゥライプロジェクトは、こちらをご覧ください。

過去のTULAY PROJECT参加者の声
地球のどこにいても平和に対する気持ちは変わらないということが分かりました。
明るい色で塗られた絵が多かったのが印象的でした。紛争と隣り合せの暮らしをしている子どもたちが、絵手紙のように明るい暮らしができるようになればいいと思いました。
紛争が多発している国の人は、「争いが無くなりますように」と願い、発展途上国の人々は、「食べ物を十分食べたい」と願うと思います。しかし、日本のような先進国、紛争のない国は、ご飯も十分に食べることができるのに多くを望みます。ご飯が食べられること、毎日普通に生きられることも当たり前に考えていた私は、今回の絵手紙を通して、考えを改めたいと思いました。