アイキャンが長年活動しているフィリピンでは自然災害被害が多く、これまでにも緊急救援活動を行ってきました。そうしたフィリピンでの緊急救援の経験を活かし、国内の自然災害においても、被災地での緊急救援活動を実施しました。

令和元年台風19号の緊急救援(長野市)

2019年10月12日、台風19号が日本全国で猛威を振るい、浸水や土砂災害、河川の氾濫を引き起こしました。中部地域を拠点に25年間活動してきたアイキャンは、災害直後の2019年10月より長野県で救援物資の提供と家の泥出し等のボランティアコーディネート活動を担い、2020年1月からは、被災者に寄り添い心のケアとして写真洗浄活動を行いました。

長野県北部における写真洗浄事業

令和元年台風19号によって千曲川が決壊し、壊滅的な被害を受けた長野県北部では、家屋や家財道具の被害に加え、思い出の写真が泥だらけになるなどの被害が多く見られました。その写真を洗浄して持ち主へ返却することで、被災者の心の復興を支えるための活動を2020年1月より開始しました。同年11月以降は、長野市内及び近隣の社会福祉法人の皆さまと協働で、写真の保管場所及び実施体制を変更し、作業を進めました。

東日本大震災の緊急救援(東松島市)

 2011年3月11日に発生した東日本大震災により甚大な被害を受けた東松島市において、2011年6月~2012年3月の間、アイキャンは東松島市災害ボランティアセンター(後の東松島市生活復興支援センター)に出向してボランティアコーディネートや救援物資の代表窓口の担当、青少年の教育向上に関わる活動などを実施しました。また、2012年4月~2013年3月には、「10年後の僕たち、私たちの東松島」として絵画大会を実施し、東松島市内の小中学生約1,000名が参加しました。なお、現在は活動を終了しています。