マンスリーレポート2023年12月号
子どもの家 11月19日(サンマテオ)
「成績優秀で5名表彰!」
報告者:フィリピン事務所インターン 宮本芽依
児童養護施設「子どもの家」に暮らす子どものうち5名が、2023年度1学期の成績優秀者として表彰されました。一度に5名が表彰されることは「子どもの家」では初めてです。5名のうち1名は、子どもの家に来た当初は読み書きができませんでしたが「授業をよく聞くようにし、課題をしっかりと行っていた。表彰されて嬉しい」と語っていました。他の子どもたちも「先生の質問に積極的に答えるようにしていた。数学が一番好き。将来は宇宙飛行士になって月に行きたいので、そのためにもっと勉強を頑張りたい」「これからも学校でさらに良い成績を残したい。また、大学に行って勉強したい」などと、学校での頑張りや今後の目標について話してくれました。
スタディツアー・研修事業 11月27日~12月1日(フィリピン)
「『あってはいけない違い』を目の当たりに」
報告者:日本事務局 吉田文
「オルタナティブ・スクールあいち惟の森」に通う中学生6名と引率者2名が参加するフィリピン研修を実施しました。路上の子どもたちや「子どもの家」で暮らす子どもたち、元路上の若者の協同組合「カリエ」のメンバーの話を通して、参加者の一人から次のような感想がありました。「『僕には選択肢がない』と言った路上の子どもの言葉が印象に残った。スクールの事前研修で『あっていい違い』と『よくない違い』について学び、『よくない違い』の一つに『選択できないこと』があった。それが路上の子どもの口から出てきたことがすごくショックだった。でも、『子どもの家』の子どもやカリエのメンバーが、今も路上にいる子どものためにできることをやりたい、と言っていて、とても力強いし、希望はあると思った。日本にいる自分にできることは何か、考えたい。」
自主イベント 11月18日(愛知)
「『冬募金』開始に先駆けてイベントを開催」
報告者:事務局長 福田浩之
アイキャンでは「世界こどもの日」である11月20日から来年1月31日まで、児童養護施設「子どもの家」の運営難を乗り越えるための「冬募金」を実施しています。その「冬募金」開始に先駆けて「子どもの権利」について考える勉強会を兼ねた交流イベントを開催し、12名の方が参加しました。
冒頭で私から、フィリピンで路上生活をしている子どもたちと過ごした経験をもとに、彼らの現状等について動画を交えながら紹介し、その後「子どもの家」の子どもたちとオンラインで交流しました。夏のスタディツアーに参加した方との画面上での再会を喜び合ったり、街頭募金ボランティアの方を紹介したりする場面もありました。この日参加した方からは「路上の子どもたちの現状について話を聞き、胸が裂ける思いでした。子どもたちの居場所である『子どもの家』を何としても維持したいので、今後も応援します」「夢を持って頑張っている子どもたちに感動しました」などの言葉を頂きました。
【編集者:天羽より】
アイキャンは「欲しい未来へ、寄付を贈ろう」と呼びかける「Giving December」に賛同し、12月を「寄付月間」としています。一年の終わりに未来のことを考え「欲しい未来」をともに叶えるための全国的な取り組みとなっています。どうか未来に向けて、ご協力をお願い致します。詳しくはこちら