活動内容

2015年3月に内戦が激化し、長期間にわたり紛争が続く中東のイエメンでは、2,000万人以上の人びとが食糧不足に直面しています。

特に、戦闘の激戦地であるイエメン西岸地域は、たくさんの人びとが家を追われ、国内避難民として生活しています。家や収入を失い生計を立てることが困難な中、日々の食事にこと欠く人も少なくありません。

 

そのため、アイキャンでは2015年から西岸地域であるハッジャ州、ホデイダ州、タイズ州において、人命確保を優先し、食糧や生活必需品の提供を実施してきました。

▼イエメンの物資提供の様子

また、2020年4月からは、首都サナア市で暮らす子どもたちの栄養改善に向けた活動を実施し、2歳から5歳の子どもたちを対象に粉ミルクを提供しました。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、子どもたち自身で実践できる予防対策をまとめたリーフレットの配布も行いました。

活動の成果

この活動は2020年4月30日を持ちまして、終了いたしました。

皆さまからのあたたかいご協力によって、2015年から2021年4月までで、イエメン国内で最も戦闘が激しいとされる西岸地域のハッジャ州、ホデイダ州、タイズ州において国内避難民や母子家庭等を含む延べ52,736世帯(約37万人)へ食糧の提供と、2,389世帯(約1万6000人)へ生活必需品の提供を行うことができました。また、2020年4月から8月にかけ、首都サナア市で延べ300名の2~5歳の子どもたちに対し、栄養改善の粉ミルクを届けることができました。

 

現地の声
タイズ市に暮らす女性:
私には6人の娘と3人の息子がいますが、そのうち娘4人は血液疾患を患っています。主人と子ども2人が亡くなり、安定した収入を得る者は誰もいません。私たちが住んでいる地域では、戦闘の危険で家の外に出られない日もあり、近くで起きた争いから窓ガラスが割れたこともありますが、私たちにはどうすることもできず逃げる場所も他にないのです。これまでは、お金がない中で何とか周りやお店から食糧を借り、食いつないてきましたが、アイキャンから食糧提供を受けたことで、子どもたちへ栄養のある食事を作ってあげることができました。

今後は隣国ジブチ共和国の難民キャンプでの活動を通じ、イエメンを含む紛争地からジブチへ逃れ難民となった子どもたちを対象とした「保護・教育活動」に注力して事業を展開していく所存です。引き続き活動を応援いただけましたら幸いです。

イエメン国内では引き続き調査活動を継続していきます。