アイキャンでは、未投函ハガキや未使用切手等を集め換金することで、フィリピンの路上で暮らす子どもへの教育・栄養改善活動、児童養護施設「子どもの家」の運営に役立てています。
●アイキャンとは?
アイキャンは、一人ひとりの「できること(ICAN)」を持ち寄ってよりよい社会をつくろうと、たった一人の会社員から始まった国際協力NGOです。
1994年に設立しフィリピンで活動を続けています。国から認められた「特定非営利活動法人」です。
●フィリピンの現状
フィリピンには、37万人以上の路上の子どもが存在すると言われています。その数は誰も正確に把握できておらず、住所や出生登録自体がされていない子どもたちは、統計上の数字にすら表れることがありません。
日々の空腹や、家庭内での暴力、さらに社会からの差別や偏見に苦しみ、辛さを忘れるために薬物に手を染める子どもも少なくありません。
●アイキャンの活動①路上の子どもたちへの教育活動
路上の子どもたちが自分自身の力で生活環境を変えることができるように、問題解決や対話能力向上のための研修等をおこなっています。
子どもたちの「生きる力」を伸ばしています。
●アイキャンの活動②栄養改善活動
路上の子どもたちのなかでも、特に低体重・低身長等、栄養不足が懸念される子どもに対して、栄養バランスの取れた食事の提供や保護者への食育、啓発等をおこなっています。
●アイキャンの活動③児童養護施設「子どもの家」の運営
身寄りのない子どもや育児放棄された子どもたちを保護しています。衣食住はもちろん、学校に通ったり、適切な医療の提供を通して、心身ともに健康に成長できる環境を整えています。
●その他、国内では国際理解教育事業、多文化共生事業などをおこなっています。
未投函の官製ハガキ(年賀ハガキ含む)、未使用の切手、テレフォンカード、各種商品券、収入印紙、外貨
※)ハガキ・切手は、未投函/未使用であれば古いものでも額面にかかわらず募集しています
投函済のハガキ(一度投函して戻ってきたものも含む)、官製ハガキではないハガキ(切手を貼る必要がある絵葉書等)、使用済切手等、残度数が9度以下のテレフォンカード
〒461-0002 愛知県名古屋市東区代官町39-18
日本陶磁器センタービル5D
アイキャン宛
フィリピンに約37万人いるとされる、路上の子どもたち。様々な暴力や危険にさらされながら「今日はご飯を食べられるかな」「どこで寝ようか」そんなことだけを考える日々を過ごし、「自分は路上で生きるしかないんだ」と思い込んでしまっています。
私たちアイキャンは、そんな子どもたちが「自分も変わることができる」と気づき、夢や希望を持てるよう促す「路上教育」を実施しています。
今まさに命の危険にさらされながら暮らす子どもたちの未来を変えるため、クラウドファンディングにご協力いただけないでしょうか。
2024年11月20日~2025年1月30日
<目標金額>
250万円
<クラウドファンディングページ>
https://congrant.com/project/ican/14035
(※)このクラウドファンディングは寄付決済サービスのコングラントが提供する、寄付金が100%届くクラウドファンディング「GIVING100 by Yogibo(ギビングハンドレッド)」です。
目標額を達成すると寄付金にかかる決済手数料が免除される取り組みで、参加団体は寄付金の多くを活動に利用することができます。
「GIVING100」について詳細はこちら:https://congrant.com/jp/yogibo/
活動の背景
路上生活をする子どもたちは、一日一日をただ生き延びるために、路上で働いています。懸命に生きる中で、やむを得ずスリや強盗、薬物などに手を染める子どももいることから、周囲からは「犯罪者」と見られ、暴力や暴言の矛先となることもあります。
幼い頃から周りの大人から褒められることも期待されることもなく、暴力の中で育った子どもたちは、自分に自信をもつことも、現状を変えようと思うことも、明るい将来を思い描くこともできません。
「路上教育」で変わる子どもたち
アイキャンはそのような路上の子どもたちを集め、2008年から「路上教育」を始めました。この路上教育には2つの目的があります。
一つは、「命を守ること」です。栄養状態や薬物依存、生活環境などを把握し、子どもたちを命の危険から守ります。二つ目は、「未来をつくること」です。子どもたちと遊んだり学んだりする中で信頼関係を築き、子ども自身が「もっと学びたい」と思ったり「自分も変われるのかも」と気づき、将来を変える力を持ってもらうことです。
路上教育を通して少しずつ自分や他者への信頼を取り戻し、未来への希望を描けるようになった子どもたちがいます。彼らからの「手に職をつけたい」「他の子どもたちのお腹を満たしたい」という声を元に、私たちは2010年からパン作りの技術訓練を始めました。彼らは今「カリエ」という名で、パンや菓子の製作・販売でビジネスをする組織となっています。
カリエの若者は、路上生活の苦しみや危険を体感した過去をもつと同時に、教育や信頼できる大人がいることの重要性を痛感しています。そのため「自分たちが路上の子どもたちの『未来』をつくりたい」と、ビジネスの傍ら、かつて自分たちが参加した路上教育を実施する側としても成長しています。
「カリエ」が持つ力
「僕は毎日路上で物乞いをし、学校に通う子たちを横目で見ているだけだった。仕方のないことだと思っていた。でも今日話を聞いて『こんな僕でも路上生活から抜け出せるかもしれない』と思えて、嬉しくなった」カリエの路上教育に参加した子どもの言葉です。
カリエの路上教育に影響を受け「自分も変わりたい」と思うようになる子どもたちが、着実に増えています。私たちアイキャンは、路上生活の経験がないため、生活の苦しさや厳しさ、夢を描くことの難しさを理解したくてもしきれません。しかし、同じ立場で生きてきたカリエには理解できます。だからこそカリエの言葉は、私たち以上に路上の子どもたちの心に深く届くのです。
より多くの子どもたちに「路上教育」を届けたい
現在、アイキャンの看護師や職員とともに路上教育を行うカリエ。地域を歩き、路上の子どもの話に耳を傾け、活動範囲を広げています。
路上教育を行うカリエの存在意義は、関わった子どもたちの変化から見ても明らかです。私たちは今、より多くの子どもたちに「路上以外で生きる道」を示すために、カリエのような存在を各地域に増やすことを目標に活動しています。円安や物価高騰に加え、急な災害対応もあったため、団体の予算的には厳しいことは明らかでしたが、治安の悪化により路上の子どもたちの生活が一層厳しく、命が危ぶまれる状況を目の前にして、活動を止めるわけにはいきませんでした。
現在のカリエで、路上教育実施者を育成するための研修ができるのは6名です。この2年間では60名以上の路上教育実施者の育成を目標にしてきました。6名が10名の子どもたちを育成すればその数は60名になり、この60名が10名の子どもたちに路上教育を実施すれば、その数は600名に上ります。
子どもたちの命をつなぎ、未来を変える「路上教育」を1人でも多くの子どもたちに届けることができるよう、どうかこの活動を応援してください。
寄付金の使い道について
目標金額:250万円
旅費交通費 440,000(車両借り上げ、燃料費、現地交通費など)
人件費 790,000 (アイキャン職員、看護師)
路上教育活動費 1,030,000(専門家謝金、食費、研修材料費など)
会場借上げ費 240,000
*その他、団体の活動全般や運営にかかる経費として活用させていただきます。