フィリピン・マニラの路上の子どもたち
貧困をはじめとする様々な理由により、25万人以上いると言われるフィリピン路上の子どもたち。
その多くは、出生登録がされていないため、子どもたちを守る社会保障制度や社会サービスから取り残されてしまい、過酷な生活を強いられています。
栄養不良 10人に3人 フィリピンの5歳以下の子どもの約10人に3人は栄養不足の状態にあります。 | 教育の機会不足 10人に1人 フィリピンの子どもの約10人に1人が、学校に通うことができていません。 | 薬物・シンナー 5.5倍 フィリピンの路上の子どもが違法薬物を使用する割合は、そうでない子どもと比べて、約5.5倍です。 |
貧困 10人に3人 フィリピンの子どもの約10人に3人が、貧しい家庭で生活しています。 | 虐待 5人に3人 フィリピンの子どもの約5人に3人が、身体的・心理的虐待を経験しています。 | 児童労働 330万人 フィリピンの子どもの約330万人が児童労働に従事しています。 |
ジョンくん(仮名、10歳)
僕の家族や兄弟は、病気や交通事故で亡くなってしまいました。一人で市場に住んで、物乞いをしたり、野菜の皮をむいたり、ごみ拾いをしてお金に替わる物を探したりしていました。
僕が物乞いをしていると、「どうせ悪いことや、どうでもいいことにお金を使うから、あげても無駄だ」って言ってくる大人もいました。そういう時は無視して、別の場所で物乞いを続けました。
寝る場所は、ビリヤード台の上や、市場のトライシクル(三輪バイクタクシー)ターミナルにある空いたスペースでした。トライシクルの隣で寝ている時に、ドライバーが僕に気づかなくて、右足をトライシクルに踏まれたこともありました。
寝る前は、今日も僕が生き残れたこと、そして生きる糧を与えてくれた神様に感謝していました。
マークくん(仮名、12歳)
お父さんは、僕がまだ生まれたばかりの頃、刑務所に入ってしまいました。その後お母さんは、他の男の人の子どもを産み、僕たちに一言もなく去ってしまいました。そのため、僕たちは兄弟だけで生きていくことになりました。
ある日、僕は、友達に誘われて不良グループのメンバーになりました。悪いことへの好奇心と、グループに属することで落ち着くことができる居場所がほしかったからです。
タバコやシンナーを吸ったり、お酒を飲んだりしていました。他の兄弟は、薬物を使っている僕を見て、とても怖がっていたと思います。でも、兄弟たちは、僕が薬物をやるのは、不安とか怒りとかそういう気持ちから逃げるためだって知っていました。僕は、その後もずっと薬物を使い続けました。
「子どもの家ファミリープログラム」とは?
⼦どもの家ファミリープログラムは、元路上の⼦どもの成⻑と⾃⽴を、みんなでともに⾒守り、⽀えるプログラムです。アイキャンの児童養護施設「⼦どもの家」で暮らす⼦どもを、みんなで「ともに」⽀えます。みなさま⼀⼈ひとりの⼒が集まることで、⼦どもたちが未来を切り拓くための、⼤きな⼒となります。
※1⽇100円、コーヒー1杯分で⼦どもたちの成⻑を応援いただけます。お⼒をお貸しください。
- ⽉々3,000円(1⽇あたり100円)
- 複数⼝の申し込み可
- 個⼈、法⼈での申し込み可
※本プログラムは、クレジットカードでのお申込みのみとなります。ご了承ください。
- 「⼦どもの家」の⼦どもが⽣活する上で必要な食費、日用品購入費、教育費、カウンセリング等に係る費⽤
- 施設の維持・修繕費及び運営・管理費
※施設増設時などには、本制度の寄付を使⽤させていただく場合があります。
ファミリーの応援は、子どもたちの未来を切り拓く力になります
衣食住
安全な場所で暮らし、栄養価の⾼い⾷事を取り、安⼼して眠る場所を提供できます。
教育・自立訓練
学校に通うことはもちろん、将来⾃⽴して⽣活するための⾃⽴訓練を提供できます。
心身の健康
健康維持のための医療や、カウンセリングを通して、⼼⾝の健康を守ることができます。
お便りや交流を通じ、子どもたちの成長を見守ることができます
子どもからのお便り
年に2回、⼦どもの成⻑報告書(成⻑記録、⼦どもの写真、⼦どもからのカード、代表の⼦どもからのお⼿紙など)が届き成⻑を⾒守ることができます。
オンライン交流会
年に1回、オンラインで⼦どもたちと交流できるイベントにご参加いただけます。現地に⾏けない⽅も、⼦どもたちと触れ合い、他の⽀援者とともに、⼦どもの成⻑に寄り添うことができます。
子どもに会える!
アイキャンの活動地を訪問するスタディツアーで、⼦どもたちに直接会うことができます。(参加費用は自己負担となります)
申し込みの流れ
「子どもの家」で暮らしたロナルドくん(仮名)の変化
- 学校へ通うことができるようになり、成績優秀者として表彰されました。
- ボーイスカウトに参加。マーチングの衣装を着て練習に励みました。
- 年下の子どもたちに勉強を教える良きお兄さんになりました。
- 今も路上で暮らす子どもたちに、自身の経験を共有しました。
- 家族と和解・再統合し、一緒に暮らすことができるようになりました。
学校を卒業して、夢をかなえるために最大限努力することを約束します。どんなに大変でも最善を尽くします。また、将来「子どもの家」に戻ってきて寄付をしたり、自分ができる限りで、みんなの役に立ちたいです。
よくあるご質問
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