マンスリーレポート2024年11月号

フィリピン事務所では、現在3名の大学生がインターンをしています。今回は、彼女たちからの報告をお届けします。

「子どもの家」の子どもたちに日本語教育!
報告者:インターン 小野桃香

 児童養護施設「子どもの家」の子どもたちと活動する中で、複数の子どもから「日本語を教えてほしい!」というリクエストを受け、10月から1~2週間に1回のペースで日本語教育を行うようになりました。日本語教育といっても硬いものではなく、ジャンケンやひらがなカルタ、ひらがなビンゴなどといったゲームや日本文化の紹介を交えながら、子どもたちが楽しめるよう企画しています。
 子どもたちの目標は、自己紹介や簡単な会話ができるようになり、スタディツアーの参加者と日本語で交流できるようになることです。子どもたちだけでなく寮母たちも自分のノートを持ってきて、とても熱心に取り組んでくれています。日本語教育がない日にも「次の内容は何?」と聞いてくるなど、毎回楽しみにしてくれている様子が伝わってきて、私たちもやりがいを感じています。これからも、子どもたちに学ぶ楽しさを感じてもらえるよう活動していきます。


路上の活動地域をカリエメンバーと訪問
報告者:インターン 渋江彩花

 11月14日、協同組合カリエのリカさん、ローレンさんとともに、活動地域を訪問しました。子どもたちの様子の視察と、次回の路上教育の日程調整のためでした。カリエメンバーが現れると、普段寝泊まりしている場所から人々が出てきて挨拶に来るなど、歓迎されていることを感じました。リカさんとローレンさんは、大勢いる子どもたち一人ひとりの名前や家族構成、生活状況も覚えていて、それらを踏まえた上で一人ひとりに声をかけていました。帰る時には「次はいつ来てくれるの?」「明日も来てほしいな」と子どもたちから言われるほど、カリエの存在は子どもたちの支えになっているのだと感じました。
 訪問後、リカさんが教えてくれました。「新しい地域での子どもたちとの関係構築には時間がかかるけど、何度も足を運ぶことで、子どもたちに、アイキャンやカリエが見守っているということを感じてもらい、信頼関係を築くことが大事。それが今後の路上教育や、子どもたちに自信を持ってもらうことに繋がっていく。」 今回の訪問を通して、私自身がカリエから多くを学ぶことができ、カリエが路上の子どもたちから信頼されている理由がよく分かりました。


<冬募金ご協力のお願い>
カリエによる「路上教育」を、より広い範囲で、より多くの路上の子どもたちに届けることができるよう、冬募金を開始しました。皆さまお一人お一人のご協力が、日々危険にさらされている子どもたちの命を守り、未来を変えることに繋がります。ぜひご協力ください!
期間:2024年11月20日(水)~2025年1月30日(木) 目標:250万円
*詳細はこちら

【編集者:天羽より】
路上教育は、「自分は路上で生きるしかないんだ」と思い込んでしまっている子どもたちに
「自分も変わることができる」と気づかせ、夢や希望を持てるよう促す重要な活動です。
どうか、冬募金を応援してください!