マンスリーレポート2024年3月号
栄養改善事業 2月12日(マニラ)
「貧困地域の住民500名に弁当を提供」
報告者:フィリピン事務所 Joan Javier
路上の子どもたちをはじめマニラの貧困地域に暮らす人々は、日々の食事もままならず、食べることができてもご飯にスープをかけたものだけであるなど、栄養状態が偏っています。少しでも栄養のある食事を取ってもらうため、アイキャンは2022年9月より毎月、Canvaフィリピン事務所との協働で、5つの貧困地域の住民500名に弁当を提供しています。今回も、Canvaの有志や住民のボランティアが当日の調理や配布に参加してくれました。受け取った住民からは「この弁当のおかげで、日頃あまり食べることができない野菜も肉も入った健康的な食事を子どもたちに与えることができるので有難い」などの声が聞かれました。
国内事業 2月19日(岐阜)
「ぎふSDGs推進シルバーパートナーに認定」
報告者:事務局長 福田浩之
昨年7月、岐阜県では「SDGs*の達成に寄与する事業者とその取り組み内容等を『見える化』し、広く情報発信をすることで、事業者の更なる取り組みを促進するとともに、SDGsに取り組む事業者の裾野を広げること」を目的に「ぎふSDGs推進パートナー」登録制度が創設されました。昨年岐阜出張所を開設し、活動しているアイキャンは「環境、社会、経済の三側面において、SDGsの達成に向けた重点的な取り組みを行っている事業者」として、この度「シルバーパートナー」に認定されました。今後もSDGs達成に向けた取り組みを行なってまいります。
*SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)
地球規模の課題に対し、2030年までに達成するべきとして国連が掲げる17の目標
(写真は登録賞授与式。最前列右端が福田)
スタディツアー・研修事業 2月26~28日(愛知・岐阜)
「海外研修を経て、国内の課題を考える」
報告者:日本事務局 吉田文
名古屋外国語大学世界共生学部の学生7名と教員1名が参加するフィリピン研修(2月14~19日)を行いました。帰国後は、日本で暮らす多様な背景を持つ人々の生活課題をグローバルな視点で捉え、「共生」について自分の言葉で語ることができるようになることを目的に、国内研修を実施しました。名古屋市の「国際子ども学校」を訪問して在住フィリピン人の方の課題を学んだり、安城市で外国にルーツを持つ子どもたち*の学習機会の充実等に取り組んでいる方からお話を聞いたりしました。参加者からは「海外研修でも国内研修でも、自分とは異なるものを受け入れる機会を持つことや、世界をもっと知ること、身につけた知識を言語化する力をつけることの大切さを痛感した。対話ができなければ他者と分かり合うことができないので、もっと思いを言語化する能力を身につけるとともに、対話できる場面を増やせるような行動をしたい」などの感想がありました。
*両親またはそのどちらかが外国出身者である子どもたち
【編集者:天羽より】
マンスリーレポートの編集を担当するようになって一年が経ちました。これまで以上に皆さまに喜ばれるレポートを作れるよう、ご意見を伺えたらと思っています。ご意見・ご感想はこちら