マンスリーレポート2023年11月号
路上の子ども事業 10月28日(サンマテオ)
「マニラ日本人学校の教師とのハロウィンイベント」
報告者:フィリピン事務所インターン 棚田恭平
マニラ日本人学校の先生11名と協働で「子どもの家」でのハロウィンイベントを行いました。自己紹介ゲーム、バルーン運び、バスケットボール、長縄などで交流し、初めは緊張して輪に入れなかった数名の子どもたちも、先生方の積極的な声掛けのおかげで徐々に打ち解けて参加することができました。このイベントは、先生方が以前アイキャンの活動で路上の子どもたちと接し、もっと路上の子どものことを知りたいと思われたことがきっかけで実現しました。今回のイベント後、「今後も定期的に交流したい」「日本人学校の生徒とアイキャンの子どもたちの協働イベントも開催したい」との声が聞かれました。これからも、現地に暮らす人々が子どもたちの声を聞く機会や学び合う接点をつくり、ともに課題を解決する現地パートナーを増やしていきたいと思います。
フェアトレード事業 9月30日、10月1日(東京)
「グローバルフェスタに元スタッフらが集結!」
報告者:アイキャン理事 阿部真奈
「グローバルフェスタ ジャパン 2023」に出展し、フィリピンのフェアトレード商品を販売しました。私をはじめ関東在住の元アイキャン職員や元インターン生、ボランティアさんに協力を呼び掛け、計6名が交替でブースを運営しました。私は以前フィリピンに駐在し、商品の生産者団体と直接やり取りしていたので、彼女たちが細かい製法の部分で苦労していたり、新規加入のメンバーが訓練を重ねていたり、病気で一時離脱していたメンバーが戻ってまた家族のために頑張ったりしている様子を見てきました。そのため、日本で買ってくださる方にお会いして生産者のことについてお話でき、苦境に負けずに働く彼女たちを改めて誇りに思いました。一目見て「可愛い」と言って買ってくださった方もおり、今すぐ生産者に伝えたくなりました。また別のイベントにも参加予定です。
国際理解教育事業 10月21~29日(岐阜)
「初めて絵の具で描いた、子どもたちの絵画展」
報告者:日本事務局 吉田文
児童養護施設「子どもの家」に暮らす子どもたちが描いた絵画の展示会を、岐阜出張所横のギャラリー「場所かさじゅう」で開催しました。不登校特例校西濃学園から絵の具のご寄付を頂いたことや、ソーシャルアーティスト土井田氏との出会いをきっかけに、子どもたちに子どもらしい楽しい時間を提供できるだけでなく、アートという切り口で新たな層に関心を持ってもらえるのではと思い、実現しました。子どもたちは、初めて手にした絵の具を使い、3日間かけて絵を描き上げました。「自分の心や自分自身を自由に表現して描いてね」とだけ伝えたところ、初めは恐る恐る色を塗っていましたが、最後は集中したくて一人になれる場所に移動して静かに制作に励んだり、空を見上げて心を落ち着かせたりしながら描き上げました。絵画展には約100名の方が来場され、息子と一緒に来たという男性は「子どもたちの過酷な状況と、それでも前を向いて生き抜こうとする強さを絵画から感じて感動した。今の日本人が彼らから学べることがたくさんあると感じたので、たくさんの人に見てほしい」と仰っていました。
*この絵画展は、岐阜県からの「清流の国ぎふ」SDGs推進ネットワーク連携促進補助金を受けて実施しました。
【編集者:天羽より】
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