マンスリーレポート2023年2月号
外務省NGO相談員事業「未来を担う中学生に、NGOで働くことについて話しました」
NGO相談員って?
外務省では毎年、国際協力分野で経験と実績を持つ日本のNGOに「NGO相談員」を委嘱しています。アイキャンでは、2010年度より現在まで、中部北陸エリアのNGO相談員として毎年委嘱を受け、NGOの国際協力、NGOの設立、組織の管理・運営など、市民やNGO関係者からの質問・照会にお答えしています。また、国際協力への理解促進のため、地方自治体や教育機関などと協力し、授業や国際協力関連のイベント等において、相談業務や講演を行う出張サービスも実施しています。
中学校での講演:NGOで働くということ
1月は、NGO相談員の出張サービスとして、名古屋市内の2つの中学校で講演をしました。近年は中学生からのキャリア教育が主流となっており、両校とも、「NGOで働くということ」をメインテーマにしてほしいという依頼でした。
対象が中学生ということもあり、まずはNGOとは何かの説明から入り、次に活動のイメージを持ちやすいよう、フィリピンの路上の子どもたちに関する問題と、それに対するアイキャンの具体的な活動内容を説明しました。その後、メインテーマである、実際に私がどのような業務をおこなっているかを話しました。「国際協力NGO職員の仕事」というと、海外で働く駐在員、つまりは実際に現地で活動の対象になる方と関わる仕事をイメージしている生徒がほとんどでした。私自身の担当業務は、国内での総務や国際理解教育、企業への協働の提案等であるため、生徒たちは自身が持っていたイメージとのギャップを感じたようでした。そのような中で「なぜアイキャンに入ろうと思ったのか」「どんな時にやりがいを感じるか」といった質問や、「NGO職員は給料をもらえるのか」といった素朴な疑問まで、たくさんの質疑に対応しました。講演後には、国内の国際協力NGO職員がどのような仕事をしているのか、具体的に理解することができたようでした。
後日頂いたお礼のメッセージには、「国際協力に貢献してみたい」というコメントもありました。将来のキャリアとしてだけではなく、今の自分ができることについても考えてくれたようで、国際協力への理解促進というNGO相談員の役割を果たすことができました。
地方で活動する意義
NGO相談員制度を利用していただくことで、中部北陸8県の方に広く働きかけることができるのは、多くの人々が「できること」を持ち寄る社会をめざすアイキャンの理念にも適っています。2月には、長野、静岡、岐阜の各県での出張サービスも予定されています。圧倒的に多くのNGOが関東に事務所を構え、地方で国際協力に触れたり相談したりできる機会は非常に限られていますので、これからも、地方での国際協力への理解と行動の促進に貢献していきます。
ICANフィリピン事務局
庭田美環
~プロフィール~
大学で英米文学を専攻。物流企業に就職後、2019年より現職。
<ボランティア・寄付活動推進事業>新聞掲載を機に、ハガキ等のご寄付が続々到着!
1月11日に毎日新聞、13日に中日新聞に記事が掲載されたことを受け、未投函ハガキや未使用切手のご寄付が続々と事務所に届いています。1月だけで450件近くの封筒や箱が届き、最も多い日では一日に57件もありました。届いたご寄付のカウント作業のために来てくださるボランティアさんも、その数に驚いています。ハガキ1枚が、フィリピンの路上の子どもや児童養護施設「子どもの家」の子どものご飯2杯分になります。お手元にある方は、ぜひお送りください!
書き損じハガキや未使用切手を募集しています!
募集しているもの
・未投函の官製ハガキ
・未使用の切手
・テレフォンカード
・商品券
・収入印紙
※ハガキは、未投函の官製ハガキ(切手を貼らずに投函できるもの)であれば、書き損じの物や古いものでも構いません。
【ご送付先】
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄
1-31-30パルナス栄504
認定NPO法人アイキャン