マンスリーレポート2022年5月号


6月1日(水)より、クラウドファンディングに挑戦します!~終了~

アイキャンは、6月1日より、クラウドファンディング【マニラの路上の子どもたちの最後の砦、「子どもの家」を守りたい!】に挑戦いたします。開始直前となる今月のマンスリーレポートでは、クラウドファンディングの概要や、担当者の想いについてお伝えさせていただきます。

期間:2022年6月1日(水)~7月31日(日)
目標:年内に安定した運営基盤を整える間、子どもたちを育てていくための300万円
URL:https://readyfor.jp/projects/icancenter

7月31日をもちまして終了いたしました。温かい応援に心より感謝申し上げます。

クラウドファンディングの概要

親の愛情を知らずに育った子ども、日々危険と隣り合わせの子ども、社会からも見放された子ども。アイキャンがフィリピンで運営する児童養護施設「子どもの家」は、そのような路上で生活する子どもが、大人たちから愛情を注がれ、安心して日々を過ごすことができ、夢や目標に向かって応援してもらえる「最後の砦」です。

アイキャンと路上の子どもたちとの活動は2006年から始まり、給食活動や教育活動、職業訓練などの様々な活動を行う中で、子どもたちが必要としているのは、安心・安全に暮らし、大人からの愛情を受け、子どもらしく成長できる“ホーム”だということがわかりました。実際に、保護が必要な子どもたちが、施設の空きを待っている間に、交通事故や犯罪に巻き込まれて亡くなってしまうこともありました。子どもたちを守りきれなかった悔しい気持ちをばねに、「絶対に子どもたちを守る!」との想いをもって、児童養護施設「子どもの家」の開設を決意しました。

そして、長年の夢だった「子どもの家」は、皆さまからの多くのお力添えをいただき、2015年に念願の1階部分が完成、2019年4月には2階部分も完成し、30名の子どもを受け入れることができるようになりました。
しかし現在、施設を運営していくための資金が非常に厳しい状況にあります。このままでは、路上の子どもたちの「最後の砦」である「子どもの家」の運営継続が困難です。そこで、この度、団体内で大幅な経費削減をすることも前提に、子どもの家の当面の活動資金をクラウドファンディングで募らせていただくことを決意いたしました。

担当者の想い

「子どもの家」には、身寄りがない、または育児放棄された元路上の子どもたちが暮らしています。幼い頃に受けた心の傷は深く、家族を憎んだり、突然深い悲しみに襲われる子どももいます。家族の存在は非常に大きく、その穴を私たちが完全に埋めることはできませんが、少しでも心に力をつけて、夢や目標に向かって自立できるようにと思いながら、日々活動しています。愛情溢れる「子どもの家」で、初めて家という存在を持った子どもたちの居場所を、皆さまで力を合わせて、ともに守り抜いていただけませんか。応援のほどよろしくお願いいたします。(ICAN日本事務局 西坂 幸)

 

<フィリピン事業>カリエメンバーによる子どもたちへの研修

元路上の青少年による協同組合「カリエ」のメンバー4名が、児童養護施設「子どもの家」の子ども17名を対象に、教育の重要性や、将来の夢を叶える方法について研修を行いました。講師からは「僕は路上で生活しているからという理由で、夢を語ってもバカにされたことがあります。子どもの家の子どもたちには、自信を持って夢を語って、そのために努力してほしいです」等のコメントがありました。

 

<能力強化事業>今年度も外務省NGO相談員事業を受託しました

アイキャンは今年度も、外務省NGO相談員事業を受託しました。この事業は、国際協力分野で経験と実績をもつ日本のNGO団体が、NGOの国際協力活動や組織の管理・運営等について、市民やNGO関係者からの質問・照会に答えるものです。地方自治体や教育機関等と協力し、イベント等において相談業務や講演を無料で行う「出張サービス」も実施していますので、ぜひご活用ください。