マンスリーレポート2026年1月号

受け継がれる想いー若者たちが紡ぐ希望の循環ー

報告者:インターン 浦野史彩

今年度アイキャンでは、路上の子どもが抱える課題に対する地域の取り組みを強化するため、関係する組織の大人たちと定期的に会議を重ね、「協働チーム」の設立に向けて取り組んでいます。12月の会議では、路上の子どもの課題に取り組む他のNGOも新たに参加し、最初に各団体の活動や想いを共有しました。その中で、特にカリエの発表で私の心に残る言葉がありました。

「路上の子どもは『悪いことをする』と否定的に見られがちですが、アイキャンは私たちを理解し、家族のように受け入れてくれました」(ローレンさん)

「アイキャンの活動ではいつも『子どもらしく』いられました。アイキャンが私たちを大切にし、『居場所』をつくってくれたから、私たちも同じ安心と愛情を他の子どもたちに届けたいと思っています」(リカさん)

その想いは、カリエのような存在になることを目指して活動を始めた次世代の若者にも受け継がれています。

「家庭の事情で学校を辞めて落ち込んでいたとき、リカさんたちが励ましてくれ、前を向くことができました。今度は私が他の子どもたちを助けたい。もらった優しさを返したいんです」(ジーナさん)

アイキャンが路上の子どもたちに寄り添ってきた姿勢は、カリエ、そして次世代の若者へと確かに引き継がれていると改めて感じました。その活動や想いを会議の参加者に共有したことで、この「希望の循環」が地域の力として根づき、次の子どもたちだけでなく大人にも広がっていくことを願っています。

*カリエ…元路上生活の若者で構成される協同組合。パンや菓子の製造・販売や、路上の子どもたちへの「路上教育」を行っている。


言葉を超えてつながる心ーフィリピン高校生の日本研修ー

報告者:岐阜出張所 吉田文

先月、フィリピンの高校生7名と教員1名を迎えて日本研修を行いました。これは、過去にアイキャンが引率する日本の高校生が彼らの学校を訪問してきた経緯から、逆に日本での研修の依頼があり、実現したものです。海外の高校生向けの研修は初めてでしたが、地方の魅力を感じてもらうため、岐阜県池田町を研修地に選びました。

研修は、町内の中学・高校との交流が中心となり、日本側は文化紹介や書道体験などを通して歓迎しました。フィリピン側も伝統舞踊を披露するなど自国の文化を紹介し、互いに学び合う時間となりました。短い期間ながら、別れの際には涙を見せる生徒もおり、深い関係が築かれたことがうかがえました。

当初、私は通訳として積極的に介入しなければと考えていましたが、実際には生徒や地域の人々が身振り手振りや表情を使い、懸命に意思疎通していました。その姿は、言葉は手段の一つにすぎず、「相手のことを知りたい」「もっと伝えたい」という気持ちがあれば、文化の違いや言語の壁を越えて理解し合えることを体現しているように思えました。

今回の研修は、学校関係者や地域住民など多くの方々の協力によって支えられたもので、参加者と受け入れ側の双方にとって貴重な学びとなりました。この取り組みが一度きりで終わらず、今後も継続し、地域と海外をつなぐ交流の場として発展していくことを心から願っています。


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年賀状の書き損じや未使用のハガキ、切手がお手元にありましたら、ぜひお送りください!
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