マンスリーレポート2024年12月号
初めて自分で服選び!
報告者:「子どもの家」施設長 Marites Cangao
児童養護施設「子どもの家」の子どもたちが通う学校では、終業式の日にクリスマスパーティーがあります。制服ではなくおしゃれな服装で参加することが恒例となっていますが、私たちは高価なものを買うことはできないので、Tシャツやパーカーといった普段でも使える服を毎年選んでいます。私たちが子どもたちに服を買うのは、年度ごとに新調する制服とクリスマスパーティーの洋服の年2回だけです。元気あふれる子どもたちの服は、頻繁に汚れたり破れたりしますが、自分で洗濯をしたり繕ったりしながら大事に扱っています。
昨年まではスタッフや寮母が買いに行って服を選んでいましたが、成長して好みも様々になってきた子どもたち。自分で選ぶ楽しさや予算内で買い物をするという体験をしてもらいたいと思い、今年は一緒に行きました。所狭しと服が並んだ市場でじっくり選び、何着も持って試着室に入るなど、真剣な表情や楽しむ様子が印象的でした。各自上下1着ずつを厳選し、寮母に付き添われながらレジでの会計を終えて自分で紙袋に詰め込むと、大切そうに抱きかかえて持ち帰りました。
お店でも着たはずなのに、帰宅すると子どもたちはすぐに袋を開けてまた着ていました。自分で選んだ服を着てはしゃぐ子どもたちの姿がほほえましく、私も幸せな気持ちになりました。「自分で選んで買う」という体験が、子どもたちの喜びを倍増させていたように思います。今後もできるだけ様々な経験をさせてあげたいです。
オンライン交流で心温まるひととき
報告者:日本事務局 吉田文
11月30日、日本のパートナーの方と協同組合「カリエ」のメンバー、「子どもの家」の子どもたちが交流するオンラインイベントを開催しました。参加者から子どもたちへの質問で「子どもの家に来て驚いたこと、嬉しいこと」について聞かれると、子どもたちからは「初めて『家』を体験できた」「誕生日を祝ってもらえた」「自分の服や収納を持てた」など、路上では経験できなかった「初めて」のことが沢山挙がりました。多くの人にとっては当たり前のようにできることばかりで、参加者は驚きや感嘆の表情をしていました。
終了後、参加者からは「本当に会っているかのように感じることができました。子どもたち一人ひとりの優しい表情や雰囲気に、心がとても温かくなりました」「一度きりではなく継続して交流していけることはとても有意義だと感じます。心温まる交流会だったので、もっと多くの人に参加してほしいです」などの感想がありました。
<インスタライブ開催のお知らせ>
冬募金実施期間中、「カリエを応援する人シリーズ」というテーマで、
インスタグラムでのライブ配信をしています。毎回カリエメンバーが登場し、
ゲストがどのようなきっかけや想いでカリエを応援してくださっているのか伺います。
ぜひご覧ください!
次回:1月4日(土)21時~(約30分間)
*アイキャンのインスタグラムはこちら
【編集者:天羽より】
12月14日に開催されたインスタライブでは、ヨガインストラクター/セラピストのErikoさんが、
マンスリーパートナーとしての想いやスタディツアーで感じたことを話してくださいました。
Facebookにもアーカイブがありますので、ぜひご覧ください!(約30分間)
*アイキャンのフェイスブックはこちら