マンスリーレポート2024年9月号

協同組合カリエ 「来日に向けたメンバーの意気込み!」
報告者:フィリピン事務所 Joan Javier

 沢山の方のご協力によりクラウドファンディングを達成し、来日が決まった元路上の若者の協同組合カリエ。来日予定の4名のメンバーに、日本で学びたいことや楽しみにしていることを聞いてみました。(写真左から順に)
◆ジンボイ:長年僕たちを応援してくださっている方々に会えるのをとても楽しみにしています。0からスタートした僕たちがここまで歩み、沢山のことを学んでこられたのは全てその方々のおかげなので、直接お礼を言いたいです。
◆リカ:生活協同組合コープあいちを訪問し、大きな協同組合をどのようにして運営しているのか、利益を維持しているのかを聞きたいし、カリエの運営へのアドバイスを頂きたいです。
◆エンジェル:日本で人気のパン屋である「GURUMAN VITAL パンの森」を訪問し、日本の独創的で素晴らしいパン製品を見たり、持続可能な取り組みを学んだりしたいです。私たちのビジネスにアイデアが生まれると思うからです。
◆ジョネル:名古屋での交流会やシフォンケーキを指導してくださったSnowcafeの訪問で、カリエを応援してくださっている方々にお礼を言いたいし、交流を深められるような活動ができたらと思っています。
 なお、ジョネルは、路上で生まれ出生登録が正しくされていなかった関係でパスポートの取得が遅れています。何とか取得できるようスタッフも全力でサポートしていきます。


子どもの家 「制服を着て通学できることへの誇り」
報告者:「子どもの家」施設長 Marites Cangao

 フィリピンの学校は、8月に新年度が始まります。多くの家庭では、このタイミングで制服や靴、カバン、ノートを新調します。成長期の子どもたちには制服も靴もすぐ小さくなってしまうし、カバンはボロボロで寮母が頻繁に縫っていたので、「子どもの家」の子どもたちにも新しいものを購入しました。靴やカバンは至ってシンプルなものですが、子どもたちは嬉しくて大興奮!新しい靴を履いて歩いたりジャンプしたり、制服やカバンを身につけて「違う人みたい」「かっこいい」と大はしゃぎでした。
 新しい物を提供するときに、「勉強を頑張って、未来を切り拓くことを期待している日本のパートナーの方々から」であると伝えています。物を大事にする気持ちが芽生え、子どもたちの活力にもつながっています。新学期初日の朝は、いつも以上にワクワクしているようでした。路上にいた頃は、制服を着て学校に通う同年代の子どもを横目に見ながら働いていた子どもたち。今は制服を着て学校に通えることに自信や誇りを持つことができているようです。


<秋の交流会のご案内>
初来日するカリエメンバーと交流しませんか? フィリピン人スタッフ2名も来日予定です。
定員がありますのでお早めにお申込みください!
日時:10月19日(土) 13~16時 場所:名城大学ナゴヤドームキャンパス西館2階「社会連携ゾーンshake」
*詳細はこちら

【編集者:天羽より】
カリエの来日が決まり、パスポート取得のために出生登録からやり直すことになったジョネル君。なかなか動いてくれない役所に何度も足を運んでいるそうです。何とか来日できるよう願っています!