マンスリーレポート2025年11月号

今回は、9月からフィリピン事務所でインターンをしている大学生2名からの報告をお届けします。

手作りハロウィンで垣間見えた「子どもらしさ」
報告者:インターン 浦野史彩

10月中旬、「子どもの家」の子どもたちが通う学校ではインフルエンザの蔓延が原因で学級閉鎖になり、子どもたちは登校できない日が続きました。代わりに宿題やオンライン授業がありましたが、子どもたちに何か楽しい時間を作りたいと、ハロウィンイベントを企画しました。私たちインターン生が主催するイベントは初めてで不安もありましたが、もう一人のインターン生の齋藤さんと一緒に福笑いなど4つのゲームを考え、手作りの素材や道具を準備しました。

ハロウィンにちなんでカボチャと黒猫をテーマにした福笑いでは、目隠しして作業する子どもだけでなく周りの子どもたちも「右!右!」と声をかけて盛り上げてくれました。完成した顔を見て大笑いするなど予想以上の反応があり、「次は僕!」「もう一回やりたい!」と積極的に参加してくれたのがとても嬉しかったです。逆に、ルールが複雑なゲームは進行に苦戦しましたが、勝って大喜びする姿もあり、最後には「ありがとう」「楽しかったよ」と声をかけてくれ、心温まる経験となりました。

「子どもの家」には、日本の同年代の子どもにはないような過酷な経験をしている子も多く、発言や考え方が非常に大人びて感じられることがあります。それでも今回のイベントでは、彼らの「子どもらしさ」が垣間見え、無邪気に笑って遊ぶ姿が印象的でした。今後も、子どもたちが笑顔になるような活動を考えたいと思います。


家の絵に込めた願いー路上の子どもたちと考える「権利」ー
報告者:インターン 齋藤星来

10月26日、路上教育に同行しました。路上教育は、路上で生活する子どもたちが「子どもの権利」を学ぶとともに、自分の可能性に気づき、将来を前向きに考えられるよう促す取り組みです。

この日集まったのは、5~10歳の子どもたち。「権利」について考えるにあたり「子どもにとって大切なことは何だろう」という問いから始めました。すると「遊ぶこと」「勉強すること」といった意見の他に「守られること」という意見あり、これまでの路上教育で「子どもの権利」についての理解が進んでいるのだと感じました。次に「『大切なこと』が守られている状態を絵にしてみよう」と呼びかけると、多くの子どもが家を描きました。ベッド、台所、勉強机なども描かれ、子どもたちはそこで「安心して眠れる」「ご飯が食べられる」「勉強できる」と語っており、彼らが「本来あるべき子どもの姿」を理解していることが伝わってきました。

しかし現実には、彼らには安心できる家も勉強の機会もなく、今はその理想が叶わない状況です。それでも「子どもの権利」について考えることで、路上での生活が当たり前ではないと気づき、自分の未来を見つめ直すきっかけになっていると感じました。今後も継続的に路上教育に参加することで、今は遠い存在の「子どもの権利」が「自分にも守られるべきもの」であることを徐々に理解していけると思います。「描いたことは理想で終わらない。君も路上から抜け出せる。」—そんなメッセージが、子どもたちにしっかりと届いていることを願っています。


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