マンスリーレポート2024年5月号

子どもたちのやる気を引き出す工夫
報告者:フィリピン事務所 Joan Javier

栄養改善のための給食活動を行なっているバセコ地域の子ども47名に、出席カードを配布しました。単に出欠を確認するだけでなく、野菜や果物を食べたとき、給食会場に来る前にシャワーを浴びたり、爪を切ったり、手を洗ったりしたときにシールを貼るというものです。毎月末に表彰することで、子どもたちのやる気を維持していこうと考えています。子どもたちからは「シールを貼れるのが嬉しくて、給食会場に行くのがますます楽しくなりました。野菜を毎日食べています」などの声があり、母親たちからも「このカードを取り入れてくれたおかげで、子どもたちがご飯を残さず食べたり、手や爪を清潔にしたりすることに意欲的になりました」などの声がありました。

また、母親たちには、家庭で日々子どもたちに与える食事の内容を自己管理できるようにするためのノートを提供しました。こうした取り組みを通して、子どもたちと母親たちが日々栄養や衛生管理を意識できるようになってもらえればと思っています。


今が最も暑い季節! 「子どもの家」の子どもたちの日常は?
報告者:事務局長 福田浩之

4月末から5月初旬、フィリピンに行ってきました。フィリピンでは、4月と5月が最も暑く、最高気温が38度を超える日もあります。「危険温度」ということで学校での対面授業が中止になる日もあり、児童養護施設「子どもの家」の子どもたちは、1台のパソコンを数人で見ながらオンライン授業を受けています。「早く学校に行きたい」という声も聞かれました。

最も暑いこの季節は、果物の収穫時期でもあります。「子どもの家」の敷地内には、調理用バナナ、ジャックフルーツ、サントル(写真)、グリーンマンゴー等がなっており、高い木に登ってもぎ取る子どももいます。広い敷地を有効活用して今後もたくさんの野菜や果物を育て、子どもたちの食事や食育に役立てていきたいと思っています。


<6月のイベント案内>
◆オンラインイベント 6月22日(土) 10時00分~11時30分
元路上の若者による協同組合「カリエ」のこれまでの活動や今後の目標についてお話します。
メンバーの声や想いを直接聞いていただけます!
*お申し込みはこちら

◆街頭募金 6月22日(土) 13時30分~17時頃
 名古屋・栄での街頭募金活動です。初めての方も大歓迎です!
*詳細・お申し込みはこちら

【編集者:天羽より】
アンケートを踏まえ、今回から記事の数や内容、PDF版の行間等を変えてみました。読みやすくなっていれば幸いです!