カリエメンバー来日時の活動についてご報告
皆さまの温かい応援のおかげで10月16日~21日のカリエメンバーとスタッフの日本渡航が無事に終了しました。
改めて皆さまに感謝申し上げます。
活動についてはアイキャンのInstagram・Facebook に投稿がありますので是非ご覧ください。
ここでも簡単にご報告をさせていただきます。
【10月17日】
10月17日の午前はコープ小幡店にて実際のお買い物体験を通して、取扱商品の多さやその品質、パンの陳列方法や人気商品について学びました。
その後、パン職人の方からも直接お話をお伺いし、カリエからは多くの質問が出ていました。
午後からはコープあいち本部にお邪魔し、コープあいちの始まり、事業内容を学んだ後、東海コープ商品検査センターにて安心・安全な商品を、確実に組合員にお届けするための取り組みについて学びました。
事業規模や予算など、カリエとは比べものにならない大きさの「コープあいち」ですが、カリエメンバーは協同組合の理念を通じて、想いをともにしていることを実感できたようでした。
【10月18日①】
カリエメンバーが楽しみにしていた、岐阜県垂井町にある大人気のパン屋さん、グルマンヴィタル様の研修に参加してきました。
普段店舗からは絶対に見えない工場内で生地をこねる機械や醗酵室、オーブンも見せていただきました。カリエの皆は、全ての行程に興味津々、質問とメモを取る手が止まりませんでした。
その後、鈴木社長から組織の運営や理念、ビジョンを持つことの大切さ等の熱い思いを伺いました。今抱える課題を、カリエ自身が冷静に見つめなおすヒントをいただいたように思います。
鈴木社長からはパン作りのテキストもいただきました。
「テキストを活用し、基礎からより美味しいパンを作ることができるよう、頑張りたい!」とカリエの心にも火が付いたようでした!
【10月18日②】
カリエメンバーと福井県のsnowcafeさんへ伺いました。
<カリエのシフォンケーキ>
snowcafeさんからのカリエへのシフォンケーキの研修は2022年8月に開始。
日本⇔フィリピンでオンラインを何度も繋ぎ、シフォンケーキ初挑戦のカリエにいちから教えていただきました。
<2022年冬のクラウドファンディング>
ふわふわのシフォンケーキを作るためのオーブンなどの購入を目指し、2022年11月からクラウドファンディングを実施。
皆さまのご協力のおかげで3,666,775円のご寄付をお預かりし、新しいオーブンや冷蔵庫などを購入することができました。
12月にはsnowcafe さんがフィリピンに渡航、カリエメンバーに直接指導いただくことができました。
<10月18日、当日の様子>
まず、久しぶりの再会にカリエメンバーは大喜びでした!およそ2年ぶりの再会です。
今日のメニューはフィリピンでも人気が出ている「抹茶味」のシフォンケーキの研修です。
最初にsnowcafeさんからお手本を見せていただき、その後にメンバー各自が一人ひとつケーキを作ります。皆さんを前にしての作業にメンバーは少し緊張気味でしたが「成長した姿を見てほしい」と頑張っていました!
メンバーの頑張りとsnowcafeさんの指導により、抹茶シフォンケーキは3つとも大成功でした!
【10月19日】
カリエを応援してくださっている方々にこれまでの感謝を直接伝えるため名古屋市内で交流会を開催し、53名もの方にご参加いただきました。
アイスブレイクでは、カリエが「路上教育」のときにフィリピン路上の子どもたちと遊んでいるゲームを実施。
ゲームを通じて「東京から夜行バスで7時間かけて来た」という方や「愛媛から飛行機で来た」という方がいることが分かり、各地から足を運んでくださったことに、カリエメンバーもスタッフも感激していました。
カリエの活動などについてメンバーがお話しするパネルトークには、今回残念ながらパスポートの取得が間に合わず来日が叶わなかったメンバーのジョネル君もオンラインで登場。彼にしか話せない、カリエ設立当初の苦労や想いを語り、参加者からは「次は絶対ジョネル君にも来てほしい!」といった声を多数頂きました。
後半は小グループに分かれ、参加者と来日メンバーがより深く交流し「たくさんの苦労を乗り越えて夢を叶えた姿に勇気や希望をもらえた」などの感想がありました。
【10月20日】
岐阜県美濃加茂市で行われた「おん祭美濃加茂」にカリエメンバーと朝から参加してきました!
美濃加茂市は岐阜県南部に位置し、市の特徴として人口の10%が外国籍で、そのうちフィリピン人とブラジル人が8割を占めています。アイキャンでは昨年より美濃加茂市と協働し、フィリピンにルーツをもつ人たちへの活動や多文化共生まちづくりをおこなっています。
今回のお祭りはそうした外国籍市民と若者の参画を期待して開催されたそうで、カリエのみんなは初めて見る日本のお祭りに興味津々。
お祭りへ来たフィリピン人をはじめ、多くの外国籍の若者や、日本の子どもたちと持ち前の明るさと笑顔で、楽しそうに触れ合っていました。
今回カリエは、このお祭りでお姫様や武士、奴に扮し、街の中を練り歩く「姫道中」に参加させてもらいました。
仮装の着替えを終えて出てきたところで、美濃加茂市の藤井市長とも記念撮影をすることができました。
他にも、思いがけずお祭りで売っていたフィリピンのお菓子を食べたり、夜は初めて回転寿司へ行ったり、和紙で出来たあかりのアート展へ連れて行っていただいたりと、美濃加茂市の皆さんのおかげで、この日もイベント盛りだくさんの一日となりました。
【10月21日①】
カリエメンバーたちの日本滞在最終日。
アイキャンが毎月1回、ボランティアさんたちと街頭募金を実施している場所へと案内しました。過去の活動写真を見せながら「ここで、いつもみんなで街頭募金をやっているんですよ」と説明すると、とても感激した様子。その同じ場所で、みんなで写真を撮りました。
帰国の飛行機までの間まだ少し時間があったので、街を見て回ることに。商店街の中を歩き、スーパーの中に入ったり、ドラッグストアに立ち寄ったり・・・。
私たちにとってはなんでもない日常の風景のなかで、楽しそうに何枚も写真を撮るメンバーたち。日本人が当たり前だと思っている一つ一つの事柄に面白さを感じたり、感動している姿をとても嬉しく思いました。
【10月21日②】
空港チェックインが終わり、ジンボイが改まって言いました。
「言葉にできないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。僕たちが日本へ着いてから、食事、泊まるところ、移動すること、イベントなど、すべてみなさんの協力がなければできませんでした。こんな貴重な機会を与えてくれたことに、言葉にできないほどの感謝の気持ちがあふれています。どうやってこの気持ちをこれから皆さんに返して言ったら良いかわかりませんが、この経験は必ず僕たちカリエ全員にとって忘れられないものになります。本当に、本当にありがとうございました(Malami ng malami ng Salamat po )』
最後に日本人のように何度も何度も頭を下げて保安検査場へ行ったジンボイや、保安検査が終わってからも、エンジェルちゃんやリカちゃんはずっと手を振り続けていました。その姿を見て、今回こうして来日が実現できて良かったと心から思いました。カリエはきっと一回りも二周りも成長して、これからもずっと頑張っていくと思います。
カリエの来日に際し、ご協力、応援くださった皆さまに改めて心より感謝を申し上げます。