事務局長に、莇健太郎が就任

特定非営利活動法人アイキャンの事務局長に、莇健太郎が就任いたしました。
今後も人びとと「ともに」、多くの人びとの生活向上を目指して参ります。


2021年1月よりICAN事務局長に就任いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。

2020年は世界中が新型コロナウイルスに振り回された年でした。各国それぞれの手法で対策を打ち出し未知なるウイルスに果敢に挑みましたが、2021年を迎えても未だに収束の気配はありません。それどころか変異種が発生し少なくとも現時点で49カ国に拡散しています。ICANが活動している地域でもこのウイルスの影響が出ており、すでに苦しい生活を余儀なくされている人々が、さらに厳しい環境に晒されるということが起きています。言うまでもなく、このような状況下で最も被害を受けるのは子どもたちです。疾病を含め、貧困、紛争、自然災害、飲食料不足、人権侵害等に直面し命の危機的状況にある子どもたちの生活改善を使命とし活動を続けているのがICANです。

昨今、SDGsという言葉がメディアにも頻繁に登場するようになりました。「誰ひとり取り残さない-Leave no one behind」をスローガンとする、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で世界の課題解決を目標としています。2015年9月に国連総会で採択され2030年までに17の大きな目標に向け解決を目指します。政府や企業、NGOはもとより個々人の参加意識が目標達成の成否を左右すると考えられます。

エジプトの国際法学者であり第6代国連事務総長でもあるブトロス・ガリ氏が、「平和は待って得られるものではありません。自ら築き上げるものなのです」と述べられているように、ICANは平和に向け採択された世界的課題に対し、これからも皆様の力をお借りし共に解決に向けての活動を続けてまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

2021年1月12日
認定NPO法人 アイキャン(ICAN) 事務局長 莇(あざみ)健太郎

莇健太郎 略歴
青山学院大学法学部卒業。日系百貨店(タイ駐在:販売促進部部長)。小売り専門店、法律データベース(マーケティング部部長)。国際協力教育NGO(事務局長)。日系製造業(ラオス駐在:GM、顧問)。

 

鈴木前事務局長代理 退任挨拶
前事務局長の退任に伴い、昨年2月より急遽代理を務めて参りましたが、この度、新事務局長に莇を迎え、退任の運びとなりました。昨年はCOVID−19の感染拡大により、事業地における緊急支援事業の実施、国内事務所の運営体制見直しなど多くの対応を迫られました。更に、フィリピンでは大型台風により、ICAN事業地周辺地域で河川の氾濫や住宅浸水被害があり、ICANでは事業地のニーズに即した緊急救援事業を行ないました。こうした厳しい状況の中でも、コロナ禍で収入を絶たれたフィリピンの女性たちのために立ち上げたクラウドファンディングを無事達成し、他の事業も継続することができたのは、いつも応援頂いている皆さまのお陰によるものと深く感謝しております。私は今後も理事としてICANの運営に携わっていく所存ですので、引き続きICANを応援頂けますよう宜しくお願い申し上げます。