経済格差が広がるフィリピン

最近では、近代的な高層ビルやリゾートのイメージもあるフィリピンですが、一方で経済格差は広がり続け、フィリピンの路上の子どもたち*は急速な勢いで生み出されています。路上に子どもが押し出される背景はさまざまですが、その1つに貧困があります。貧困により家庭の生活環境が厳しくなると家族間の関係を崩壊させ、育児放棄や家庭内暴力へとつながり、子どもたちは暴力から逃れ生き延びるために、路上へと生活の場を自ら変えていきます。
*国際連合児童基金(UNICEF)の定義に基づき、「路上の子ども」とは、貧困家庭から、家計を支えるため路上に働きに来ている者・家族から離れ、あるいは失い、子どもだけで生活している者・家族全員が路上に暮らしている者の3つのグループとしています。

教育機会を与える「路上教育」

路上の子どもたちは、日々の空腹による苦しみや、周囲の大人からの偏見や暴力に晒されており、自暴自棄になったり、つらさから逃れるためにシンナーなどの薬物に手を染める子どもも少なくありません。そのような子どもたちが希望を持って将来を考えることができるよう、道徳教育や識字教育、また疾病や傷病の対処法に関する保健教育の実施をしています。また、傷病など緊急対応が必要な子どもたちに対して医療的措置を施すこともあります。

愛情と安全を提供する「子どもの家」

子供の家「子どもの家」は、アイキャンが運営する児童養護施設です。5~18歳までの身寄りのない子どもたちが生活しており、衣食住はもちろん、通学や医療、自立訓練を実施し、子どもたちの夢や目標に向かって自立できる力を養います。過去のトラウマや将来への不安がある子どもに対しては、ソーシャルワーカー(社会福祉士)によるカウンセリングを実施し、彼らが心身ともに健康に育つよう、常駐のハウスペアレント(寮母・寮父)とアイキャン職員が見守ります。

元路上の子どもたちによる活動

元・路上の子路上での物乞い、物売りは非常に危険で不安定な収入手段です。それらに代わる安定的な収入を得るため、元路上の子どもたちが運営する「カリエカフェ」(カリエ:現地語で「路上」の意)を通じて就業機会や収入を提供しています。
また、路上で過ごす環境から抜け出した若者たちが、自身の経験を路上の子どもたちへ共有するピア・カウンセリングを通じて、子どもたちが薬物を止めたり、学校に戻る必要性に気づき、自発的な行動を促す活動も行っています。

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